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「私にとって音楽は職業ではなく、自分を表現する手段」 今秋、初めてのアルバムをリリースするソプラノ歌手・松尾香世子さんは言う。小学生から聖歌隊に入るなど、幼い頃からクラシック音楽に親しんできたものの、歌劇には全く興味がなかったそう。

では、なぜオペラ歌手に? ピアノ教師でもあり、若い頃は女優を目指して劇団に所属していた母親の誘いで舞台に出演したのがきっかけとなった。

椿姫

オペラ椿姫

松尾 香世子。クラシック歌手。
91年、舞台『ドン・ジョバンニ』で舞台デビュー。今秋にはオクタビア・レコードより初のアルバム「sotto voce(仮)」をリリース予定。

 

音楽のプロフェッショナルでも仕事のための音楽だとは思われたくない。
松尾 香世子

「ちょうどその頃、自分を表現したいというエネルギーが溢れそうになっていて…。モデルをやったり、友人と各地を回って歌ったりもしていましたが、どこかで物足りなさを感じていました。そんなときにオペラと出会いました。みんなでひとつのものを作り上げていく過程や、自分が表現する“色”が演じる役によって染められること、スポットライトを浴びていることが快感で楽しかった」その後、本格的に勉強しようとオペラ団体の研究所へ。

 

日常の中にある小さな幸せを感じてほしい・・・。
松尾 香世子

自分の歌に満足できずに故・塚田京子氏に師事、さらには文化庁在外派遣員としてドイツへ留学。そして9月末に発売されるアルバムで念願のCDデビューへ。このCDのテーマは心に優しく響く癒やし。 「今の世の中は、無気力になってしまっている人がすごく多いと思うんです。私の歌を聴いて、日常の中にある幸せだとか、少しでも何かを感じてほしいと思いながら作りました。クラシック曲だけでなく、皆さんがよく耳にする曲を盛り込んだり、クラシックを知らない人にも楽しんでもらえる仕上がりです。聴きながらゆったりしてもらえたらうれしいな」と語る松尾さん。

 

 

 

松尾 香世子

ポジティブという言葉がぴったりの松尾さんだが、順風満帆に歩んできたわけではない。 「いろんなことがありましたが、母が亡くなってから一年間、歌えなくなってしまったんです。本当にどん底でしたね。これじゃいけない、と思って心理学の勉強を始めたんです」 心理学を学び、いろいろな人と接しているうちに、自分自身を肯定すること、つらいときに気持ちを切り換える方法を覚えた。何よりも身をもって学んだのは「愚痴や悪口は、言葉にするほど自分に跳ね返ってくること」だそう。

 

松尾 香世子

松尾 香世子

松尾 香世子

松尾 香世子

どちらかというと女の子にモテるという松尾さん。相手の痛みがわかる松尾さんをお姉さんのように慕う人も多いのだろう。

 

10年後、20年後のビジョンについて尋ねたら、少し考えてから 「やりたいことがあり過ぎて答えられないかも」そしてまっすぐな瞳で、 「表現することに対してプロフェッショナルでいたい。でも、生活をするために歌うのはいやなんです」

 

「私は自己主張が強すぎるのかも」という反面、松尾さんが笑うと周りを包み込むようなあたたかさを感じる。まさに女性に愛される女性像そのものだ。 自分のやりたいことに対して、常に貪欲であること。この情熱が松尾さんを輝かせているのではないだろうか。

  • 写真はオペラ「椿姫」より。 (写真クリックで拡大表示可)
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