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2007年4月に設立した国立ファームは、東京都国立市を基点として農業を促進すべき野菜中心のレストラン「農家の台所」やECショップ「農家の台所 楽天市場店」を運営している。創業者の高橋がなり氏は、ソフトオンデマンドの元代表取締役やR25(リクルート)の連載、TV番組にも多く出演されている著名な経営者さんだ。今回、国立ファームの直営店「農家の台所 国立本店」で行われた座談会にて持論を展開する。
「自分のしたいことをする」これが仕事の原点なんです。 これは、今も昔もこれはかわらないんですよ。僕は大学受験に失敗して、佐川急便で働いたとき「1年間どんなに辛くても我慢をしてみよう」と自分の心に決めました。それができたら次のステップに行けるんだと。そして、我慢ができたら自分自身を褒めてあげようとも思いました。当時の佐川急便の仕事は過酷で、休日は月2回、1日の仕事は、とにかく走らなくては仕事が終わらないのです。
1年以上我慢できたので、次に入社したのがTV番組制作会社 IVSテレビ制作です。ここでテリー伊藤氏と出会うわけですが、佐川急便とは違った意味でハードな仕事でした。休日は三ヶ月に1回、1日の平均睡眠時間3〜4時間です。さらに、この少ない睡眠時間を寝ずに遊びに使えとテリー伊藤氏に言われるのです。「遊ばない人間は、面白いネタは生み出せない」この言葉をテリー伊藤氏によく言われました。でも、この睡眠時間だから、毎日、眠くて仕方ないんです。だから、当時の特技は3分あれば、どこででもすぐに熟睡できることでしたね。
次に会社経営に二度ほど失敗して、アダルトビデオメーカー ソフトオンデマンドを創立したのですが、当時は「どうせ、すぐ倒産するだろう」と考えていました。だから、逆に「つぶれないためには何をすれば良いか?」ばかり考えていました。ソフトオンデマンドがある程度の成功を収め、気がつくと身の回りには、僕に逆らう人間は1人もいなくなっていました。これがソフトオンデマンドから身を引く要因の1つになりました。僕は、そもそも金欲と言うものがないんです。だから、自分の身の回りの人たちがポルシェやフェラーリに乗るのが当たり前になっていても、僕は普通にカローラを乗っていました。
お金ってね、あればあるほど良いと思うでしょ?でもね、お金を持つと9割が良くないことばかりで残りの1割だけ良いことがあるんです。その1割は「自分のしたいことができる」と言う利点です。この1割で国立フォームを設立したのだけど、農業の世界は、デジタルの世界と違って大変です。今は毎月、赤字ですからね・・・よく周りから「高橋がなりなら何とかするだろう!」なんて言われるけど、勝算なんて今回はありません。だから、実は、この会社やめたいんです。(笑)
でもね、国立ファームの社員達をぶん殴ってもやめてくれないんですよ。そのうえ、農家の方々にも応援されてしまうので、もう、自分だけの会社じゃないんだと諦めています。国立ファームの基本は「楽しい農業」です。古くから確立されてしまっている農業業界の流通、卸値、物づくりには多くの問題があります。このさまざまな問題を解決したいんですね。この仕事は、自分の考える正義を貫きたいという思いから始めました。
最後に成功したい人に向けて、1つだけアドバイスをすると成功って「ボブ・サップが突進してくるようなもの」です。あの大きな体が体当たりをしてくるんです。いつ突進してくるか?わからない相手を受け止めるために、常に身構えていなくてはダメなんです。「来た!」っと思っても、それが幻想なんてことは度々あります。ですが、本当のボブサップが来る時のために、常に構えていなくては捕まえることは絶対にできません。